ベイスターズナインとファンは「グリエルに何を思う?」 (4ページ目)
キャンプ第3クール最終日。中畑清監督は「ここまでは合格点です」と集まった報道陣に答えた。「不安な選手もいましたし、逆によく見えた選手もいました。もちろん、疲れが見える選手もいる。投手陣は久保康友がキャンプ初日からブルペンでいい投球を見せて、引っ張ってくれた」と総括した。
―― 見たくても、見られない選手がいると思います。グリエル選手のことですが……。
「ないものをねだっても仕方ないからね。それは、(キューバと)そういう決まりなので。もちろん、彼が戻ってくれば3番バッターですよ。でも、今はそれを考えても仕方ない。グリエルがいない時に、チーム力を下げることなく、開幕ダッシュができるか。そのためにはどう選手を起用すればいいのか。それがいちばんのテーマです」
―― 監督はこのキャンプで、その時々の心情を歌にたとえています。グリエル選手のいない今、どんな歌が浮かんできますか。
「美空ひばりの『悲しい酒』かな。会いたい人がそこにいないと思うとね……。でも、グリエルがいない時に結果を出して、『祝い船』を歌いたいよね。うまくまとまったかな(笑)」
グリエルの来日はまだ決定していない。しかし、ベイスターズファンならずとも、グリエルを早く見たい。そんな野球ファンは多いはずだ。それほど、グリエルという男は夢に溢れている野球選手なのだ。
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