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谷繁監督が挙げる「2015年、ドラゴンズのキーマン」 (2ページ目)

  • キビタキビオ●構成 text by Kibita Kibio
  • 五十嵐和博●写真 photo by Igarashi Kazuhiro

野村 それから選手と一対一で話をして、改善していったわけですね。

谷繁 僕も気づくのが遅かったですけどね。

―― 来年に向けて、期待したい若手はいますか?

谷繁 (高橋)周平ですね。僕は今まで個別の選手名は出さずに「全員に期待している」と言ってきましたけど、レギュラーを獲らなければいけない選手といえば、やっぱり周平だと思います。

野村 ポジションはショートですか?

谷繁 いや、サードで考えています。守りの野球を考えれば、ショートよりもサードかなと。もし周平が、3割、30本塁打、100打点を挙げてくれるのであれば、ショートを守らせますけどね。

野村 ピッチャー目線で彼を見ると、広角に打ち分ける器用さはあるけど、引っ張る打球が少し弱い印象があります。その意味で、まだ本当の怖さがない。ファウルでもいいから「ガーン!」と強い打球が打てれば、ピッチャーも攻めづらくなります。

谷繁 周平は野手の間を抜く技術は持っていますけど、長距離ヒッターではありません。鈴木尚典()のようなバッターになってほしいですね。
鈴木尚典...98年に日本一になった横浜ベイスターズ不動の3番として活躍し、97、98年と2年連続首位打者に輝いた。97、00年には20本塁打以上をマークし、通算でも147本を放った。

野村 となると、理想は3番を打たせたい?

谷繁 僕は、3番には足の速い選手を入れたいと考えているので、今の周平の足だと......5番か6番がいいかなと思っています。とにかく、来年は不動のレギュラーになってほしい。プレッシャーをかけられると思いますけど、それに負けるようならレギュラーは獲れない。僕もプレッシャーをかけられてきましたけど、「何とかするんだ」と思ってやってきましたから。

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