2014.09.28

こんなに違う! プロ野球12球団ファンクラブのサービス

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 下城英悟●写真 photo by Shimojo Eigo

ファンクラブ・マニア座談会(1)

 巨人の優勝が決まり、パ・リーグはソフトバンクとオリックスが熾烈な優勝争いを繰り広げるなど、ペナントレースも最終盤を迎えているが、東京・神田のとあるベースボール居酒屋では、ペナント以上の熱き討論が繰り広げられていた。集まった3人の男たちは、なんと全員がプロ野球12球団のファンクラブ(FC)全部に入会しているツワモノなのだ。
 メンバーはノンフィクションライターの長谷川晶一氏(書籍『プロ野球12球団ファンクラブ全部に10年間入会してみた!』の著者・12球団FC歴10年)、デザイナーの鈴木ユキタカ氏(12球団FC歴3年)、そしてベースボール居酒屋の店長・高橋雅光氏(12球団FC歴2年)の3名。
 自身のファン球団のFCに入っているだけでも”なかなか”なことだが、彼らはなぜ、12球団全部のFCに入会したのだろうか!? 3人の熱狂的野球ファンを通じて、恐るべき(!?)「ファンクラブワールド」をのぞいてみよう。

(写真左から)ベースボール居酒屋の店長・高橋雅光氏、『プロ野球12球団ファンクラブ全部に入会してみた!』の著者・長谷川晶一氏、デザイナーの鈴木ユキタカ氏

―― 今日はお集まりいただきありがとうございます。みなさんが12球団全部のファンクラブに入るという”暴挙”に打って出たきっかけを教えてください。

長谷川 僕は幼い頃からヤクルトファンだったのですが、2004年の「球界再編騒動」を機に「ファンサービス」とは何なのか?と考えるようになって、それなら12球団のファンクラブ全部に入ってみるのが一番手っ取り早い……と思って入ったんです。我ながらいいアイデアだと、居酒屋でひとりニヤニヤ笑っていたのを今でも覚えています。

―― 完全に酔っ払ってるじゃないですか(笑)。

鈴木 僕は小さい頃からパ・リーグ党で、漠然と「全球団のFCに入ったら楽しいだろうなぁ」と考えていたんですけど、2011年に『野球小僧』(現在は『野球太郎』)という雑誌を読んだときに、目の前にいる長谷川さんが全球団のファンクラブに入っているという記事を見て「これはやられた!」と驚き半分、悔しさ半分で、自分もその次の年から全球団に入ることにしたんです。

―― そこで「やられた!」と思った鈴木さんがスゴイと思います(笑)。

高橋 僕の場合は完全に営利目的ですね(笑)。もともと楽天ファンですが、2013年にこの店を立ち上げた際、他の野球居酒屋との差別化をどうしようと考えたときに「行けば色んな球団の情報が手に入る店」はいいなあと思って全球団のFCに入りました。