セ・リーグに大問題。MVPの該当者なし!? (3ページ目)
一方、投手陣はどうか。開幕投手の菅野は現在11勝をマークして、防御率2.45もリーグトップ。現段階で有力候補のひとりだが、勝負どころの8月から9月にかけて、およそ40日も戦列を離れたことは大きなマイナスだ。
「エースはやはり1年を通して働いてもらわないと。もし、菅野が故障をせずに投げていたら、もっと早くマジックを減らしていたと思います」(巨人OB解説者)
菅野の登板は、残り試合を考えるとおそらくあと2試合だろう。もし2つ勝って13勝となれば最多勝も現実味を増し、このまま防御率1位をキープすれば、最多賞&最優秀防御率のW受賞となる。それが実現できれば、15勝に届かなくてもMVPに選出される可能性は十分にある。だが、残り試合を落として11勝止まりとなると、いくら防御率のタイトルを獲ったとしても状況は厳しくなる。
「正直、巨人の中でMVPの可能性がある選手は菅野だけだと思います。その菅野も決して安泰ではない。逆に、これだけMVP候補がいない中でよく首位を守ってきたなと。今年に関していえば、原監督にMVPをあげたいぐらい(笑)。主力選手が軒並み成績を落とす中、これだけ戦えるチームを作り上げたと思います」(与田氏)
昨日、広島戦に勝利して優勝マジックを8とした巨人。3連覇は目前に迫ったが、2年連続でMVPを逃したら......。スター軍団、巨人の悩みは深い。
(つづく)
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