2014.09.19

セ・リーグMVP問題が解決!? 意外な該当者が出現

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

セ・リーグMVP問題を考える(2)

 巨人が広島との首位攻防戦に勝ち越して優勝マジックを8とし、いよいよ3連覇へのカウントダウンが始まった。その一方で困難を極めているのが、その年、最も活躍した選手に贈られる最優秀選手(MVP)の選出である。

昨年、チームは最下位ながら60本塁打を放ちセ・リーグMVPに輝いたバレンティン

 9月18日のWeb Sportivaに掲載した「セ・リーグに大問題。MVPの該当者なし!?」で、巨人が優勝してもMVPにふさわしい選手が見当たらないという現状に触れたが、セ・リーグのある球団の関係者からも次のような話を聞いた。

「巨人が優勝したとしても、絶対的な本命がいないから、他のチームの選手が選ばれる可能性は十分ある。今の巨人は3割打者もいないし、15勝投手もいない。昨年も(優勝した巨人に)候補者がいなくて60本塁打を放ったバレンティン(ヤクルト)が選ばれたけど、2年連続優勝チームからMVPが選ばれないこともあるかもしれないね」

 たとえば、巨人と最後まで優勝を争っている広島には、最多勝のタイトルに手が届くかもしれないエース・前田健太と、シーズンを通して活躍し、打率.325(リーグ2位)のバッティングだけでなく、走塁や守備での貢献も目覚しい菊池涼介、さらにカープ打線の中軸として活躍した丸佳浩など候補者はいる。しかし、3人ともチームでの貢献度は素晴らしいが、成績が傑出しているわけではなく、あくまで大逆転での優勝が前提になる。ということは、いよいよ「該当者なし」か!?

 MVPは新人王と同じく記者投票で選出される。ただ、新人王は規定の得票数(投票総数の26%以上)に達している選手がいないか、「該当者なし」の投票が過半数となった場合は選出なしとなるのに対し、MVPは順位をつけて3人連記で1位に5点、2位に3点、3位に1点が与えられ総得点を争う仕組みとなっているため、「該当者なし」はありえない。つまり、誰かが選ばれるというわけだ。