2014.06.26

再び首位奪取へ。広島の命運を握るふたりのキーマン

  • 阿部珠樹●文 text by Abe Tamaki
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 広島カープは4月、5月と順調に白星を伸ばし、27勝15敗と大きく勝ち越して交流戦に臨んだ。だが、交流戦には思わぬ落とし穴が待っていた。開幕から4連敗、6月3日からは2年ぶりの9連敗とせっかくの貯金をみるみるうちに減らしてしまう。

 結局、9勝15敗で6つの負け越し。交流戦優勝のジャイアンツに首位を明け渡してしまった。一体、交流戦のカープはどこに問題点があったのか。

チームトップの打率.325をマークしている菊池涼介。

「投打のバランスが崩れましたね」

 そう振り返るのは、解説者の与田剛氏だ。

「交流戦の開幕でホークス、バファローズというパ・リーグで首位を争う好調なチームと対戦したのが響いてしまった。両チームとも打線の調子がいいので、カープの投手たちはちょっと慎重になりすぎていました。厳しいコースを突こうとしてカウントを悪くし、走者をためて打たれる。いわば自滅みたいな形でした。投手が踏ん張れないと、打線に影響が出る。自分たちが点を取らなきゃと焦りが出るんです。9連敗のあたりは、特にそれが目立ちました。ボール球に手を出すケースが多かったですね」

 快進撃を支えたリリーフ陣の異変も響いた。

「セットアッパーの一岡竜司が離脱したのが大きかったですね。彼のように1年を通して一軍で投げたことのない投手は、体力的に不安な面があるから、もう少し余裕を持って登板させてもよかったと思います」