2014.02.06

【プロ野球】今季、最も熾烈なポジション争いはこれだ!

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva

 プロ野球12球団キャンプも第2クールに入り、実戦を含めた本格的なメニューが始まった。それと同時に、激しさを増しているのがポジション争いだ。主力選手の移籍やコンバート、新戦力の加入や若手の台頭など、チーム事情によって様々だが、連日熾烈な争いが繰り広げられている。

このオフ、日本ハムからFAでソフトバンク入りした鶴岡慎也。

 なかでも注目を集めているのが、このオフにFAでソフトバンク入りを果たした鶴岡慎也(32歳)と細川亨(34歳)の正捕手争いだ。ともに日本一の経験があり、ゴールデングラブ賞に輝いた経歴を持つ実力者同士。だが、秋山幸二監督は「正捕手はひとりでいい。力のある方を使うだけ」と併用は考えていない。

 鶴岡は日本ハム時代、当時エースだったダルビッシュ有(現レンジャース)の専属捕手を務めるなど、投手の持ち味を引き出すリードとキャッチングのうまさに定評があった。バッティングでも、昨年は規定打席に到達しなかったとはいえ、打率.295をマーク。チームバッティングに徹した打撃は、チーム内外から高く評価されている。その鶴岡にかつて理想の捕手とは何かを問うと、次のような答えが返ってきた。

「肩が強い、バッティングがいいというのも大事な要素かもしれませんが、僕が目指しているのは勝てる確率の高いキャッチャーになることです。野球というスポーツはピッチャーが良ければ勝つ確率が上がりますから、ピッチャーに気持ち良く投げてもらうことが大事。うまくそこに持っていってあげるのが、僕の仕事だと思っています。内容よりも結果にこだわりたいです」

 その言葉通り、日本ハム時代の鶴岡は4度のリーグ優勝に貢献するなど、リーグを代表する捕手としての地位を築いた。

 対する細川も、西武在籍時に日本一を経験し、名将・野村克也氏からも「今のプロ野球で一番のキャッチャー」と高い評価を受けた。ソフトバンクに来て4年目を迎えるが、投手陣からの信頼も厚く、なかでもエース・攝津正は過去3年で46勝をマークしているが、そのうち40勝は細川とのコンビで挙げたもの。鶴岡のソフトバンク入りが決定した際、「自分のやるべきことをやるだけ」と気にする素振りを見せなかったが、裏を返せば自信がある証拠。「普通にやれば、開幕スタメンは僕でしょう」の言葉がすべてを物語っている。

 4年ぶりV奪還に燃えるソフトバンク。"勝てる捕手"として扇の要を任させるのは、どっちなのか。しばらくふたりの争いから目が離せない。