CSファイナル。広島が奇跡を起こすローテーションはこれだ!

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 益田佑一●写真 photo by Masuda Yuichi

 巨人対広島のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージが始まる。今シーズン、セ・リーグ優勝の巨人とシーズン3位の広島とのゲーム差は17。両チームの対戦成績でも巨人が14勝8敗2分。さらに、1勝のアドバンテージがあり、巨人の優位は動かない。

今シーズン、巨人戦3勝負けなしのエース・前田健太今シーズン、巨人戦3勝負けなしのエース・前田健太

 しかし、今の広島はCSファーストステージで阪神に連勝した勢いがある。巨人・原辰徳監督が「今いちばん勢いのあるチーム」と語り、阿部慎之助も「広島の勢いに押し潰されないようにするだけ」と警戒するほどだ。それだけではない。今季の広島には自分たちの戦いを確立している強さがある。それを支えているのが、前田健太、バリントン、大竹寛、野村祐輔の先発4本柱だ。

 今シーズンの彼らの成績を見てみたい。

前田健太  26試合15勝7敗 防御率2.10
バリントン  28試合11勝9敗 防御率3.23
大竹寛    25試合10勝10敗 防御率3.37
野村祐輔  23試合12勝6敗 防御率3.74

 広島で4人の投手が2ケタを達成したのは1987年以来26年ぶりで、今シーズン広島が挙げた69勝のうち48勝をこの4人でマークしたことになる。この4人の出来が広島の命運を握っていると言っても過言ではない。

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