2013.10.17

いざCS!楽天は短期決戦に強いのか、弱いのか?

  • 中島大輔●文 text by Nakajima Daisuke 荒川祐史● photo by Arakawa Yuji

 球団創設9年目でリーグ初優勝を飾った楽天が、10月17日、いよいよポストシーズンの戦いを迎える。ペナントレースで2位・西武に7.5ゲーム差をつけたチームは、果たしてクライマックスシリーズ(CS)、そして日本シリーズという、短期決戦を勝ち抜く強さを持っているのだろうか。

ポストシーズンでも田中将大のピッチングに注目が集まるのは間違いない 短期決戦のポイントについて、元楽天投手で解説者の山村宏樹氏はこう指摘する。

「重要なのは、『レギュラーシーズンと同じ戦いをできるか』でしょうね。リーグ優勝を決めた後は、気持ち的にホッとした部分が出てしまい、良くない戦い方をしてしまいました。でも、相手がロッテであれ、巨人や広島であれ、レギュラーシーズンの戦い方をできれば、日本一になれると思います」

 楽天を初優勝に導いた最大の原動力は、開幕から24勝無敗でレギュラーシーズンを終えた田中将大に他ならない。今季のチーム成績は82勝59敗3分で、貯金23は、まさに田中が稼いだ数字とほぼ同数だ。絶対エースに牽引された楽天が今季、大型連敗を喫したのは8月17日からの5連敗のみ(期間中の先発は辛島、ダックワース、戸村、美馬、則本)。連敗後にチームを必ず勝利に導く田中の存在は短期決戦でも大きなアドバンテージになると、楽天初代監督で解説者の田尾安志氏は見ている。

「楽天の最大の強みは、田中で必ず1勝できること。CSのファイナルステージでは1勝分のアドバンテージがあるから、初戦を田中で取れれば2勝分のリードになります。すると、『そこから3連敗しても、まだ巻き返すことができる』と逆算して戦うことができる」

 しかし、田中が先発した日のチーム成績は26勝1敗と圧倒的強さを誇った一方、次の試合は11勝16敗という嫌なデータもある。その一因は、リーグ2位タイの15勝(8敗)を飾った則本昂大を、田中と別のカードで先発させたことだ。この起用法は大型連敗を避ける目的では有効だったものの、短期決戦ではどんな先発ローテーションを組むべきだろうか。