2012.06.22

【プロ野球】斎藤佑樹が語った「エースという言葉は好きです」

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • 益田佑一●写真 photo by Masuda Yuichi

斎藤佑樹は交流戦で得た経験を今後にどう生かすのか? 斎藤佑樹に、こう訊いてみたことがある。

――いいピッチャーの定義とは何だと思いますか。

「いいピッチャーは、150キロの真っすぐを投げて、コントロールもピッタピタで、変化球もよくて、防御率もいいピッチャーです」

――では、エースの定義は。

「おっ、来た(笑)。エースの定義ですか。それはいいピッチャーとはまたちょっと違っていて、やっぱり勝てること。それからチームで一番、信頼されること。信頼されて、勝てるというのが一番です。防御率がどれだけ悪くても、どれだけ相手に点を取られても、チームが打ってくれる。で、気づいたら1年間、しっかりローテーションを守って、最多勝を獲っている......そんなピッチャーがエースだと思います」

 斎藤によるエースの定義は、「勝てること」。

 だとするならば、交流戦を終えて5勝5敗という彼の数字は、エースに相応しい数字なのだろうか。

 5勝は、リーグ8位タイ。チームの中では吉川光夫の7勝に次いで2位。武田勝、ブライアン・ウルフの4勝を上回っている。

 投球回数、74回。

 この数字もリーグ7位、チーム内では武田勝に次いで2位だ。

 防御率、2・92。

 リーグ12位、チーム内では吉川、武田勝に次いで3位になる。どれもエースとして、合格点はつけられる。

 物足りない数字を挙げるなら、被安打82、与えたフォアボール33個、失点33がいずれもリーグワーストだ。さらに、勝ち星と同じ5敗で貯金がないことも、もちろんエースとしては物足りない。