【今日は何の日?】宮古島で清原和博とイチローが初競演
練習中、ベンチで談笑する清原とイチロー【2006年2月12日】
スーパースターの競演にファン4000人が集結
マリナーズのイチローが宮古島を訪れ、オリックスのキャンプに特別参戦。このイチロー参戦を実現させたのが、この年からオリックスのユニフォームを着ることになった清原和博だった。
これまで互いに球界を代表するスター選手でありながら、グラウンド外で顔を合わせることはなかった。しかし、前年12月に他界した仰木彬前監督の「お別れの会」が行なわれる前日の1月20日、「このタイミングしかなかった」とイチローが清原を誘い、会食の機会を設けた。ふたりはすぐに意気投合し、その席で清原が「宮古島に来てほしい」と要請し、イチローが快諾した。
スーパースターの競演に宮古島キャンプ史上最多となる4000人のファンが集結。アップではふたりが並んでダッシュし、清原の横をイチローが背走しながら抜き去り笑いを誘う場面もあった。練習後、清原が「仰木さんのおかげでイチローと会うことができた。久しぶりにわくわくした」と言えば、イチローも「ユニフォームで話ができてよかった。監督がいなければ、清原さんと会う機会もなかった」と返した。故・仰木前監督がこよなく愛した宮古島で、ふたりの思いがひとつになった。