【インタビュー】高橋周平(中日)「将来は中軸を任されるような打者になりたい」
1994年1月18日、神奈川県生まれ。東海大甲府高校では1年春からレギュラーとして活躍。甲子園の経験はないが、高校通算71本塁打を放ち、ドラフトでは3球団競合の末に中日に入団。185センチ、83キロ。右投左打。ポジションはショート。
菅野智之(東海大)、野村祐輔(明治大)、藤岡貴裕(東洋大)の「大学BIG3」に注目が集まった2011年ドラフト。その中で、高校生として唯一、複数の球団から1位指名を受けた選手がいる。それが高校通算71本塁打を放ち、高校ナンバーワン野手と称される高橋周平(東海大甲府)だ。まもなく始まるプロ生活を前に、今の心境を聞いた。
―― 入団会見も終わり、プロ野球選手になったという実感はありますか?
「まだ実感というのはないのですが、やらなきゃいけないという気持ちにはなりました」
―― ドラフトでは中日、ヤクルト、オリックスが1位指名。3球団による競合の末に中日に決まりました。その時の心境は?
「どこからか指名されるとは思っていましたが、3球団も1位指名していただいたことは素直に嬉しかったです。中日に決まった時は、ホッとした気持ちと優勝チームに入団することで身が引き締まる気持ちになりました」
―― 日本シリーズは観戦されましたか?
「見ていました。両チームとも投手がよくてなかなか僅差のゲームが多かったのですが、やっぱり野球は点が入らないと面白くないですね(笑)」
―― 落合(博満)監督から高木(守道)監督に代わります。そのことについては?
「まったく気にいていません。ただ、落合さんは三冠王を3度も獲られたことがあるので、僕のバッティングを見て、どんなアドバイスをくれるのかは気になりますね」
―― プロを意識しはじめたのはいつ頃ですか?
「意識するというか、小さい頃から『絶対にプロ野球選手になるんだ』という思いでやっていました。その気持ちが変わることは一度もなかったですし、なれないと思ったこともなかったですね」
―― 東海大甲府高校に進学した理由は何だったのですか?
「地元が神奈川ですし、ずっと横浜高校に行こうと思っていました。でも中学3年の時に、東海大甲府の和泉(淳一)コーチに出会い、この人のもとで野球をしたいと強く思うようになったんです。和泉コーチには野球に対する姿勢や練習への取り組み方を教えてもらいました。僕にとっての高校3年間は、野球の技術というよりも人間的に大きく成長できた3年間でしたね」
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