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【MLB】岡本和真がブルージェイズのムードメーカーに「ファンもチームメイトも彼が大好きだ」と指揮官も称賛 (3ページ目)

  • 杉浦大介●取材・文 text by Daisuke Sugiura

【岡本の獲得は成功だった】

 これほどチームに溶け込めているのは、やはりフィールド上でいい結果を出しているからだろう。もちろん数字がよければ、異国の地でも認められるのも早くなる。同時に、巨人の4番を打ったほどのスター選手ながら、まったく気取ることもなく、ユーモアに溢れたキャラクターが好感を持たれているのかもしれない。

 シュナイダー監督は岡本についてこう語る。

「ファンはカズのことが好きだし、もちろんチームメイトも彼のことが大好きだよ。彼が周囲から愛され、評価されているのを見るのは本当にいいことだ。スプリングトレーニングのかなり早い段階で、カズはチームにすっかり溶け込んでいた。そして、この1カ月くらいは、彼のユーモアのある一面というか、面白いキャラクターがいろいろな場面で見えてくるようになった」

 残念なのは、昨季、世界一まであと一歩まで迫ったブルージェイズが、今季はア・リーグ東地区の最下位に低迷していること。勝ち越しているチームが少ないア・リーグのレベル低下を考慮に入れても、多くの誤算があったブルージェイズがここから快進撃を見せるとは考えにくい。

 それでも、スポーツネット局のベン・ニコルソン・スミス記者は「今ではチーム関係者の誰もが、岡本の獲得は成功だったと認めている」と述べる。

「岡本が乗り越えなければならなかった環境の変化や調整を考慮すれば、そのなかでこれだけの成績を残してきたのは見事だ。チーム首脳陣も彼と契約できたことを非常に喜んでいるし、(4年契約の)残りの期間で、さらに成長を続けてくれることを楽しみにしているはずだ」

 岡本がチームに早くフィットしただけに、来年以降も含めた活躍に期待しているファンは多いだろう。その期待度をさらに高めるためにも、シーズンをいい形で締めくくってほしいところだ。

 これまでどおりに気取らず、自然体でプレーすれば、30本以上の本塁打を放つこともできるはず。そして、チームの低迷に落胆している"トロントニアン"に束の間の喜びを供給することができるはずだ。

著者プロフィール

  • 杉浦大介

    杉浦大介 (すぎうら・だいすけ)

    すぎうら・だいすけ 東京都生まれ。高校球児からアマチュアボクサーを経て大学卒業と同時に渡米。ニューヨークでフリーライターになる。現在はNBA、MLB、NFL、ボクシングなどを中心に精力的に取材活動を行なう

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