【MLB】イチローも「一番強い」と大絶賛! 総年俸ランキング23位と低予算のブルワーズが勝てる要因
スモールマーケットのブルワーズが勝てる理由(前編)
今季のMLBで最高勝率.599(97勝65敗)を記録し、ナ・リーグ中地区で3連覇を飾ったのがミルウォーキー・ブルワーズだ。
AP通信が発表した2025年開幕時点の総年俸ランキングでは1位のメッツ(3億2258万9724ドル)に対し、ブルワーズは23位(1億1477万3471ドル)。大金をかけて戦力を整えているわけではないが、今季の戦いぶりに称賛が相次いだ。
2023年に8年総額121億円で契約したブルワーズのジャクソン・チョーリオ photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る
【マネーゲームでは勝てない】
イチロー氏は今年7月、野球殿堂入りした際のスピーチでこう話している。
「いまのMLBの野球は、頭を使わなきゃできない、考える野球に戻りつつあると思うんですよね。たとえば、直近で見た相手ではブルワーズがそんな野球をしていました。いま一番強いチームです」
今季のチーム成績を見ると、本塁打数は166本で30球団中22位。一発は少ないが、806得点、打率.258はともに3位。出塁率.332、盗塁164個はいずれも2位で、四球は564個で4位だった。
ブルワーズはどんな方針でチームづくりを行なっているのか。
「ウチはドジャースやヤンキース、メッツ、パドレスのようなビッグマーケットのチームではありません。マネーゲームでは勝てないし、そもそもそういう選手を獲りにいこうとはしていません。中に入ってみて感じるのは、30球団のなかにおける自分たちのポジションをわかっていて、チームづくりも的を射ているということです」
そう話すのは、昨年までBCリーグの茨城アストロプラネッツのGMを務め、今年ブルワーズの国際スカウトに就任した色川冬馬氏だ。
「お金を比べると他球団に劣りますが、ウチはスカウティングにものすごく力を入れています。7月には台湾から2人の若手を獲得、そして日本のスカウトに僕を置きました。アジア戦略にも力を入れていこうとしています」
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著者プロフィール
中島大輔 (なかじま・だいすけ)
2005年から英国で4年間、当時セルティックの中村俊輔を密着取材。帰国後は主に野球を取材。新著に『山本由伸 常識を変える投球術』。『中南米野球はなぜ強いのか』で第28回ミズノスポーツライター賞の優秀賞。内海哲也『プライド 史上4人目、連続最多勝左腕のマウンド人生』では構成を担当。










































