【MLB】菅野智之がメジャーデビュー数カ月でトレード? 計算できるピッチングに他球団からのラブコールも少なくない (2ページ目)
【もしトレードされるなら移籍先は?】
そして先発投手では、菅野が他球団から人気を集めるはずだ。ここまでの登板は、いずれも3失点以下。一度も崩れたことがない。7登板6登板は5奪三振未満ながら、6登板目は8三振を奪った。与四球は極めて少なく、トータルでひとケタの8個だ。
エースとまではいかなくても、ローテーションの2番手あるいは3番手としてきっちり計算できる。1年1300万ドルの契約でオリオールズに入団した菅野は、マリンズやオハーンと同じく、今オフのFA市場に出る。
菅野のほかに、借金5以上の球団で、ケガなく好投していて、今オフにFAという条件に当てはまる先発投手は、6登板で防御率2.67のタイラー・アンダーソン(ロサンゼルス・エンゼルス)くらいしか見当たらない。
トレードで買い手の球団が獲得するのは、FAイヤーの選手とは限らない。だが、FAとなるまでに保有できる期間が長くなれば、その分、獲得するのに必要な見返りは大きくなる。
現時点で菅野の移籍先を予想するのは難しい。だが、ロサンゼルス・ドジャースの可能性は高くなさそうだ。
山本由伸、ダスティン・メイ、トニー・ゴンソリン、佐々木朗希がいて、ブレイク・スネルとタイラー・グラスノーが戻ってくれば、6人の先発投手が揃う。さらにクレイトン・カーショウと投手・大谷翔平が復帰すると、8人になる。6人のローテーションでも、ふたりが余る。ほかにもマイナーリーグには、ジャスティン・ロブレスキー、ランドン・ナック、ボビー・ミラーといった有望株もいる。
ドジャースが菅野の獲得に乗り出すとすれば、長期離脱の先発投手が続出した場合だろう。ちなみに昨年の夏、ドジャースはデトロイト・タイガースからジャック・フレアティ(現タイガース)を手に入れた。当時のフレアティの契約は1年1400万ドルだったので、今シーズンの菅野とあまり違わない。
ワールドシリーズ優勝後、FAになったフレアティは今年2月に2年3500万ドル(2025年〜2026年)の契約でタイガースへ戻った。それと同じように、オリオールズは菅野を放出しても再び契約を交わすこともできる。
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