【MLB】大谷翔平ら日本人5選手の今季を現地記者が分析 注目した巨人・阪神の逸材は? (3ページ目)
【巨人&阪神で目についた選手は?】
最後になるが、ドジャース、カブスと対戦した阪神、巨人のなかで印象に残った選手の話もしておきたい。阪神で真っ先に挙げたいのは、森下翔太だ。森下は見ていて本当にワクワクする選手。プレミア12で少しだけ見ることができた彼のプレーをまたチェックできたのはうれしかったし、今後の成長も楽しみにしている。
カブス戦に先発して完璧な内容で魅せた門別啓人、ドジャース戦ではスプリットで大谷翔平を三振に斬って取った才木浩人の投球も見事だった。昨季はメジャーでもスプリットを投げる投手が目立ったが、それはスプリットを主武器とするここ数年の日本人投手たちの影響を受けているのではないかと考えさせられた。
巨人の選手では実は戸郷翔征のファンなのだが、私が観にきた試合ではなぜか彼は本塁打を打たれてしまう。平凡なフライが本塁打に変わるんだ。このままではもう観にきてほしくないと戸郷に思われてしまうかもしれない(笑)。
WBCの頃から注目してきた岡本和真の打撃を、ここで再びじっくりと見られたのもよかった。岡本は近い将来のメジャー挑戦を考えているということだが、もちろん内野手がアメリカで活躍するのは簡単ではないとは思う。特にコーナー(一塁、三塁)を守るのであれば、メジャーでは25〜30本塁打を打つ長打力が求められる。
ただ、岡本に関して言えるのは、近年は投高打低の傾向があるNPBでもコンスタントにハイレベルの打撃成績を残してきた打者であること。常に30本塁打以上をマークしてきた安定感は魅力だ。パワーでは村上宗隆に劣るのかもしれないが、村上ほど三振の多さに悩まされているわけでもない。少なくともキャリアの現時点では、岡本のほうがよりバランスの取れた打者であると感じる。メジャーで通用する可能性はあるし、メジャーでどれだけやれるのか楽しみに見守っていきたい選手のひとりだ。
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著者プロフィール
杉浦大介 (すぎうら・だいすけ)
すぎうら・だいすけ 東京都生まれ。高校球児からアマチュアボクサーを経て大学卒業と同時に渡米。ニューヨークでフリーライターになる。現在はNBA、MLB、NFL、ボクシングなどを中心に精力的に取材活動を行なう
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