今永昇太はボール球を巧みに振らせ、登板したら90%の確率で勝つチャンスをもたらした (4ページ目)
【ヌートバーは9月になって本領発揮】
なお、昨年のWBCで今永や吉田とチームメイトだったヌートバーも、ポストシーズンには進めなかった。セントルイス・カージナルスはナ・リーグ中地区2位でカブスと並んでシーズンを終えた。
ヌートバー自身は109試合で打率.244と出塁率.342、OPS.758。いずれも昨シーズンから少し下がった。ホームランは14本→12本(30.43打数/本→29.00打数/本)だ。
ブレイクしきれていない要因は、ケガの多さだろう。昨シーズンは故障者リストに3度入り、今シーズンも2度離脱した。
しかし、9月は打率.290と出塁率.421、OPS.986を記録した。二塁打5本、三塁打1本、ホームラン4本を打ち、20安打の半数を長打が占めた。27歳の年齢からすると、来シーズンはここから羽ばたく可能性も十分にある。
著者プロフィール
宇根夏樹 (うね・なつき)
ベースボール・ライター。1968年生まれ。三重県出身。MLB専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランス。著書『MLB人類学──名言・迷言・妄言集』(彩流社)。
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