今永昇太はボール球を巧みに振らせ、登板したら90%の確率で勝つチャンスをもたらした (2ページ目)
【今永と大谷の対戦成績は5打数0安打】
今永が投げた29試合で、カブスは23勝6敗・勝率.793を記録した(今永自身は15勝3敗)。それ以外の133試合は、60勝73敗・勝率.455だ。今永がいなければ、カブスはナ・リーグ中地区の2位タイではなく、最下位に沈んでいたかもしれない。最下位のピッツバーグ・パイレーツは76勝86敗・勝率.469だった。
ほかのシーズンなら、今永は新人王に選ばれてもまったくおかしくない。ただ、今シーズンのナ・リーグには、今永以外にも活躍したルーキーが少なくなかった。
ポール・スキーンズ(パイレーツ)は23登板の133.0イニングで奪三振率11.50と与四球率2.17、防御率1.96を記録した。5月にメジャーデビューしたために登板とイニングは今永より少ないものの、防御率は約1点も低い。奪三振は今永が174、スキーンズは170だ。
打者では外野手のルーキーふたり、ジャクソン・メリル(サンディエゴ・パドレス)とジャクソン・チューリオ(ミルウォーキー・ブルワーズ)も秀でた成績を残している。今永は新人王の投票でトップ3に入れるかどうか、といったところだろう。
来シーズン、カブスは日本で開幕を迎える。相手はロサンゼルス・ドジャースだ。来シーズンのメジャーリーグは今永と大谷翔平の対戦から始まる可能性もある。
今シーズン、彼らは2試合で対戦した。計5打席の結果は、空振り三振、三塁ファウルフライ、遊撃フライ、一塁ゴロ(併殺打)、ライトフライ。5打数0安打だ。
今永とチームメイトの鈴木は、昨シーズンに勝るとも劣らない成績を残し、5年8500万ドル(約101億円・当時)の契約3年目を終えた。2年続けて規定打席に達し、打率は.285→.283、ホームランは20本→21本、出塁率は.357→.366、OPSは.842→.848。盗塁は6→16と大幅に増えた。
打率は両シーズンともリーグ9位に位置し、今シーズンは出塁率とOPSもトップ10入り。どちらも8位にランクインしている。
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