【MLBポストシーズン展望】五十嵐亮太が指摘するドジャースの不安要素 「大谷翔平を筆頭に打ち勝つしかない」 (3ページ目)

  • オカモト“MOBY”タクヤ●文 text by Okamoto “MOBY” Takuya

── それにしても、山本投手はよく今シーズン中に復帰できましたよね。

五十嵐 僕も同感です。肩の腱板損傷は厄介な箇所。今シーズンの復帰は無理なのでは......と思っていました。戻って来られただけでもすばらしいですよね。でも、戻ったからには結果を出してほしいと思います。

── ポストシーズンの先発陣を考えると、フラハーティ投手がいて、山本投手が2番手となると、3番手は......。今季ケガから復帰してきたウォーカー・ビューラー投手はしばらく調子を落としています。

五十嵐 とはいえ、ビューラーにも頑張ってもらわないといけない状況ですよね。山本投手は「この試合はよかった」「この試合は悪かった」という印象で、今のところ絶対的な存在とは言えないと思います。だけど、蓋を開けてみれば「山本が頑張ったよね」というような状況にならなければ、ドジャースは勝ち進むことは難しいと思います。先発がダメなら中継ぎが頑張るかといえば、そういうチーム状況でもないので、とにかくどのピッチャーも最少失点で抑えることと、打線の援護に期待しながら粘り強い戦いができるかというところが、ポストシーズンを戦っていくうえで重要なポイントになると思います。

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五十嵐亮太氏(写真左)とオカモト五十嵐亮太氏(写真左)とオカモトこの記事に関連する写真を見る五十嵐亮太(いがらし・りょうた)/1979年5月28日、北海道生まれ。千葉・敬愛学園から97年ドラフト2位でヤクルトに入団。プロ2年目の99年にリリーフとして頭角を現し、一軍に定着。04年はクローザーとして37セーブを挙げ、最優秀救援投手賞のタイトルを獲得。09年オフにメジャー挑戦を表明し、メッツと契約。12年はブルージェイズ、ヤンキースでプレーし、13年にソフトバンクと契約し日本球界復帰。18年オフに戦力外となるも、ヤクルトと契約。19年は45試合に登板したが、20年10月に現役引退を表明。現在は解説者として活躍している。

オカモト"MOBY"タクヤ/ロックバンドSCOOBIE DOのドラマー。J SPORTS・SPOTV NOW・ABEMAにて試合解説を担当。NHK「ミュージックMLB」ナレーション。FMおだわら「ベースボールは歌う」MC。著書に『ベースボール・イズ・ミュージック!』(左右社)。MLB観戦歴は35年以上。カブスの大ファン。
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