【MLBポストシーズン展望】五十嵐亮太が指摘するドジャースの不安要素 「大谷翔平を筆頭に打ち勝つしかない」 (2ページ目)

  • オカモト“MOBY”タクヤ●文 text by Okamoto “MOBY” Takuya

── シーズン当初の打順は2番、途中から(ムーキー・)ベッツ選手がケガで離脱した関係で、その後はずっと1番で起用されているんですけど、打順はどこが相応しいと思いますか?

五十嵐 大谷選手は何番を任されようが、チームから求められていることに対して応える。盗塁が増えたのは、やはり1番だからこそ、というのはありますよね。2番を打つベッツももちろん積極的にいく場面はありますけど、ある程度、走るか走らないかというところで見極めてくれていたのもありました。今シーズンの本塁打、そして盗塁の記録は、後続を打つバッターが非常に重要だったということをあらためて感じましたね。

【苦しいドジャースの投手陣】

── 今季のドジャースの戦い方、とくにシーズン終盤は、五十嵐さんのなかでどう映っていますか?

五十嵐 投手陣は苦しいですよね。こんなにケガ人が出るのかっていうくらい出てしまって......。そう考えると、ケガ人が多いこの状況は、ポストシーズンに向けて先発投手の数が不安ですよね。またブルペン陣も安定しているとも言えません。ポストシーズンは、打撃戦に持ち込んで、打ち勝つしかないと感じてしまいます。

── ドジャース先発陣は誰もローテーションを、シーズン通して守ることができませんでしたからね。

五十嵐 結局、そうだったんですよね。ジャック・フラハーティを獲得してよかったですよね。シーズン中にこうした投手を獲得できるところも、ドジャースの強さの秘訣です。

── また投手陣では、山本由伸投手が復帰して4試合投げています。ポストシーズンでは、どのような登板になると思いますか?

五十嵐 順調に球数は増やしていて、投げている球の質もいいと思います。ただ9月22日の登板(対コロラド・ロッキーズ)はいい結果ではありませんでした。自分の思ったところに投げられていなかった。ただ、身体的な問題があったわけではないと思います。抜けてしまっている球もありましたが、ある程度きれいな真っすぐを投げていましたし、変化球もしっかり曲がっていたので、慎重になりすぎた結果、四球が増えてしまったと思います。とはいえ、ポストシーズンでは先発の2番手ですので、期待したいですね。

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