検索

大谷翔平のホームランに酔ったMLBオールスターゲーム 歴史的円安のなか急遽生観戦したお値段は? (3ページ目)

  • 浅田真樹●文 text&photo by Asada Masaki

 野球観戦につきもののビールも、種類によって値段は違うが、概ね15~18ドルほど(2500円前後)。ドラフトビールはASGのロゴ入りカップに注いでくれるため、空いたカップを持ち帰れば観戦記念にはなるのだが、値段を考えると悩ましいところである。

漬けマグロ丼がおよそ3500円。ビール一杯2000円超え!漬けマグロ丼がおよそ3500円。ビール一杯2000円超え!この記事に関連する写真を見る 空腹を満たそうにも、ハンバーガーやホットドッグでさえも12~15ドル(2000円前後)くらいはするのだから、あれもこれもと手は出せない。

 このスタジアムにはアジアンメニューもあり、焼きそばを食べている人をよく見かけたが、それを提供している店が推していた「POKE BOWL(日本語にするなら、漬けマグロ丼といったところか)」は21.99ドル(約3500円)! 日本の感覚で言えば、"スタグル"のレベルを超える値段だ。

 ただし、これらは決してASG価格ではない。普段の試合でも同じ値段で売られているのだから、歴史的円安だけの問題ではなく、アメリカではかなりインフレが進んでいることを実感する。

 一昨年、カタールで行なわれたサッカーのワールドカップの際に、500mlの缶ビールが約1900円(50リアル)で売られていることが話題になったが、アメリカではもっと高いビールが日常的に飲まれているというわけだ。

 結果的に、スタジアム内では財布のひもを固く締めて過ごすことにはなかったが、試合自体は大谷のASG初ホームランあり、今永昇太の初出場にして無失点の好投ありと、十分に楽しむことができた。

 200ドルの価値があったかどうかは、人それぞれの感覚によって答えは異なるのだろうが、個人的に言わせてもらえば、来年以降のASG当日にもたまたまアメリカにいることがあるのなら、また見に行ってもいいなと思う。

フォトギャラリーを見る

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る