打者・大谷翔平が得意とする球場は? 苦手なスタジアムは「あの名門チーム」の本拠地 (2ページ目)

  • 宇根夏樹●取材・文 text by Une Natsuki

【2019年にサイクル安打を達成した球場は?】

 エンゼル・スタジアムとドジャー・スタジアムを含め、大谷が30打席以上を記録している球場は17を数える。そのうちの2球場は、テキサス・レンジャーズが2019年までホームとしていたグローブライフ・パークと、2020年から使用しているグローブライフ・フィールドだ。名称が似ていてわかりにくいので、前のホーム球場は名称のうしろに(前)と表記する。

 17球場中、打率のトップ3は、1位がグローブライフ・パーク(前)の.432、2位がターゲット・フィールド(ミネソタ・ツインズ)の.368、3位はカウフマン・スタジアム(カンザスシティ・ロイヤルズ)とドジャー・スタジアムの.357だ。

 出塁率のトップ3は、グローブライフ・パーク(前)の.479、カウフマン・スタジアムの.471、ロジャーズ・センター(トロント・ブルージェイズ)の.466。ドジャー・スタジアムの.457は、この3球場に次いで4番目に高い。

 ISOのトップ3は、カウフマン・スタジアムの.453、ギャランティード・レート・フィールド(シカゴ・ホワイトソックス)の.410、グローブライフ・パーク(前)の.409。OPSのトップ3は、グローブライフ・パーク(前)の1.320、カウフマン・スタジアムの1.280、トロピカーナ・フィールド(タンパベイ・レイズ)の1.153だ。

 2019年6月13日のサイクル安打は、トロピカーナ・フィールドで達成した。ホームラン、二塁打、三塁打、単打の順に記録し、最初の3本は、現チームメイトのライアン・ヤーブローから打った。

 ホームランのペースは、ギャランティード・レート・フィールドの10.2打数/本、カウフマン・スタジアムの10.5打数/本、グローブライフ・パーク(前)の11.0打数/本がトップ3となる。

 本数は、エンゼル・スタジアムを除くと、グローブライフ・フィールドとミニッツメイド・パーク(ヒューストン・アストロズ)の各8本が最も多く、オークランド・コロシアム(オークランド・アスレチックス)の7本、ギャランティード・レート・フィールドとT-モバイル・パーク(シアトル・マリナーズ)の各6本と続く。あとの球場は、5本に満たない。

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