ホワイトソックスに指名された西田陸浮が明かす米ドラフトの裏側「スカウトと食事、18チームの方と話をさせていただいた」 (4ページ目)

  • 白鳥純一●取材・文text by Shiratori Junichi

――将来はどのような選手になりたいですか?

西田:僕の究極の目標は、「野球界の1%は西田陸浮のおかげで発展した」と言われる社会を作ることです。僕が野球界の発展に最も貢献できる方法は、自分の経験を活かして、留学を考えいる方々のサポートをしてあげること。だから「ワンハネ株式会社」という会社を立ち上げました。

 まずは、今年の冬にアメリカの4年制大学入学を見据えた中学生向けのトライアウトをやってみようと思っています。サポートしてくださる方々と一緒に、さまざまな準備を進めているところです。そこで、アメリカ留学の魅力を伝えていけたらなと思っています。

――中学生のうちから大学進学の準備が必要なんですか?

西田:アメリカの名門大学は、15、16歳の選手と前もって契約を結ぶこともあります。なので、もし中学生のうちに大学進学を決められたら、高校では日本で英語の勉強をしながら野球に打ち込むことができます。決して強豪校に行く必要もありません。

 もちろん自分の練習も頑張りますが、今の僕が野球界の発展に役立てられることは、日米の"架け橋"を作ることだと思っているので、どちらも頑張っていきたいです。

【プロフィール】
●西田陸浮(にしだ・りくう) 

2001年5月6日生まれ、大阪府育ち。内野手。身長168㎝。東北高校で1年生からスタメンで活躍し、卒業後に渡米。2年制大学を経て、オレゴン大学に編入(3年次)してからも好成績を残し続け、今年7月のMLBドラフト会議でシカゴ・ホワイトソックスから11巡目で指名された。

●根本真吾(ねもと・しんご)

1968年、埼玉県春日部市生まれ。アスリートブランドジャパン株式会社代表取締役。前職はミズノ株式会社で⽶国市場向け野球⽤具企画担当、⽇本⼈MLB選⼿対応、アトランタ五輪関連等、草の根からトップアスリート対応まで米スポーツ現場での体験により国や⾔葉、⽂化を超えるスポーツの持つパワーを実感。スポーツ留学という⾔葉がない時代にスポーツ留学会社を創業し今年の秋で満20 年。サポート⽣では⻄⽥陸浮選⼿のMLBドラフト指名をはじめ、アメリカの⼤学最⾼峰大学で奨学⾦付きでプレーする選⼿を輩出。選⼿以外でもUC バークレイ進学、⼤⼿企業就職や起業後に上場企業からM&A され⼦会社社⻑になった⽣徒など多⽅⾯で活躍している若者を輩出中。「スポーツで世界の⼈々を繋げる」をミッションにスポーツをきっかけに世界に挑戦する若者を絶賛⽀援中。スラムダンク奨学⾦留学担当。室伏広治選⼿マネジメント(現在は終了)。元徳⼭⼤学特任教授。

【株式会社ワンハネ 中学生向け野球教室及びトライアウト実施概要】

日程:12月24日(予定)
(※応募者が40人以上になった場合には、2日間の開催になる場合があります)
場所:glowing field 室内練習場
参加費:10,000円 (オンライン参加 2,000円)
対象者:中学生(14歳、15歳)の投手(野手の応募者が集まった場合、説明会のみの参加になります)

●協力:アスリートブランドジャパン(株)、Tsuzuki Base(株)、(株)デルクイ、大嶺祐太氏(元ロッテなど、投手)、川越英隆氏(元オリックスなど、投手)

問い合わせのメールアドレス:one.hanne56@gmail.com

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