ダルビッシュ有の次なる目標は? 史上3人目の日米200勝、奪三振「野茂超え」そしてパドレス創設55年目初のWS制覇 (4ページ目)
【ダルビッシュの次回登板は?】
なお、この年のアストロズは"サイン盗み"で知られるが、それだけで優勝したと断じることはできない。たとえば、ダルビッシュが投げたワールドシリーズの2試合中、第7戦はドジャースタジアムだった。アストロズが相手バッテリーのサインを盗んでいたのは、ホームのミニッツメイド・パークだった。
ダルビッシュだけでなく、パドレスもワールドシリーズ優勝はない。1969年の創設以来、進出は2度。最初の1984年はタイガースに1勝4敗で敗れ、2度目の1998年はヤンキースにスウィープされた。
悲願と形容するのは大袈裟かもしれないが、ワールドシリーズ優勝が皆無の6球団中、パドレスの球史は2番目に長い。今シーズンが63年目のレンジャーズ(1961年にワシントン・セネタースとして創設)に次ぎ、55年目のミルウォーキー・ブルワーズ(1969年にシアトル・パイロッツとして創設)と並ぶ。ほかの3球団は、創設から50年経っていない。
ダルビッシュのシーズン2登板目は、4月10日(日本時間11日)のニューヨーク・メッツ戦が有力だ。予定どおりならシティ・フィールドでマックス・シャーザーと投げ合う。
著者プロフィール
宇根夏樹 (うね・なつき)
ベースボール・ライター。1968年生まれ。三重県出身。MLB専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランス。著書『MLB人類学──名言・迷言・妄言集』(彩流社)。
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