大谷翔平にジャッジら有力選手から「MVP最有力候補」の声。出番は激減も「オールスターの顔」だった
1年前と比べて、エンゼルスの大谷翔平が"メジャーの看板"として定着したことをあらためて感じさせるオールスターウィークだった。
今年はエンターテイメントの都、ロサンゼルスで行なわれたMLBのオールスター。7月17日(現地時間。以下同)のメディアセッション、18日のレッドカーペットショー、そしてオールスター本戦と、期間中の大谷はどこに行っても常に人垣を引き連れていた。"球宴の顔"という表現は、もう日本メディアの誇張ではない。今回のオールスターでも間違いなくナンバーワンの注目選手だった。
「(高い注目度に)驚いてはいます。自分自身がどう捉えられているのか、正直わからないので。いろんな人、選手にも話しかけてもらえて、すごく感謝しています。ここでプレーできるだけで幸せなことだと思うので、明日は頑張りたいと思います」
そう意気込んで臨んだ18日夜の本戦。まずは試合開始直前、中継局となったFOXのインタビューに、「初球をフルスイングする。それだけだ。(First pitch, full swing, that's it)」と英語で答え、5万2518人の観衆を喜ばせた。
オールスターの第一打席でヒットを放った大谷。打たれたカーショウも笑顔この記事に関連する写真を見る 公約通りにナ・リーグの先発クレイトン・カーショウの初球を叩くと、詰まりながらも中前に落ちるオールスターでの自己初安打をマーク。MVP争いに参戦するかと思いきや、直後、カーショウが得意とする牽制球で刺されて今度は周囲の笑顔を誘った。
オールスターでの牽制死は2008年、カルロス・ザンブラノがミルトン・ブラッドリーを刺して以来14年ぶりのこと。そんな結果もまた、走攻守のさまざまな形でメジャーの歴史に名を刻んできた大谷らしいと言えるかもしれない。
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