2022.03.25

菊池雄星がブルージェイズで活躍できる3つの理由。初陣のヤンキース戦でも「その能力」をさっそく披露

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

福島良一「MLBコアサイド」

 1973年の初渡米から50年にわたってメジャーリーグの造詣を深めてきた福島良一氏に、さまざまな魅力を伝えてもらう「MLBコアサイド」。今回はシアトル・マリナーズからトロント・ブルージェイズに移籍した菊池雄星投手について語ってもらいました。

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オープン戦初登板で見事なピッチングを見せた菊池雄星オープン戦初登板で見事なピッチングを見せた菊池雄星 この記事に関連する写真を見る  現地3月14日、トロント・ブルージェイズはシアトル・マリナーズからFAとなっていた菊池雄星投手と3年総額3600万ドル(約43億6000万円)で契約したことを発表しました。菊池投手はさっそくフロリダ州ダンイーデンに飛んでキャンプに加わり、2022シーズンの新たなスタートをきっています。

 菊池投手はマリナーズと1年1300万ドル(約15億7000万円)の契約延長オプションを破棄し、親しみ深いシアトルから離れる決断をした結果、大型契約を結ぶことに成功しました。ブルージェイズが大金を積んでも菊池投手を欲しがったのは、いくつも活躍できそうな理由があるからです。

 最初に挙げられる理由は、菊池投手が左ピッチャーである点でしょう。

 昨シーズン、ブルージェイズには韓国出身の柳賢振(リュ・ヒョンジン)、ロビー・レイ、スティーブン・マッツと、3人の左の先発投手が在籍していました。しかし、サイ・ヤング賞を獲得したレイがシーズン終了後にFAでマリナーズへと移籍。さらに自己最多14勝を挙げたマッツもFAでセントルイス・カージナルスと契約し、ブルージェイズを離れました。

 その穴を埋めるため、ブルージェイズはサンフランシスコ・ジャイアンツからFAでケビン・ガウスマンを獲得。ただ、昨季14勝のエース候補を加えたことは心強いですが、先発候補5人のうち左投手は柳ひとりだけ。そこで速球派として評価が高く、故障も少ない菊池投手に白羽の矢が立ったのです。