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筒香嘉智の同期、あいつ今何してる? 11人の「2009年ドラフト1位」その後 (4ページ目)

  • 津金壱郎●文 text by Tsugane Ichiro
  • photo by AFLO

 楽天の戸村健次(立教大)は、先発ローテの一角にと長く期待されながらもブレイクできず。2015年はチーム状況に応じて先発とリリーフで37試合(先発18)に登板して7勝11敗1ホールド、防御率3.84をマーク。キャリアハイの活躍を見せた。2019年に引退。

 日本ハムの中村勝(春日部共栄高)は、高校時代に「埼玉のダルビッシュ」として注目された逸材。プロ入り後は2014年に先発として8勝をマークしたが、その後は伸び悩んで翌年以降は5年間で3勝にとどまった。2019年オフに戦力外通告を受けるも現役続行を表明し、オーストラリアのクラブチームを経て、今季はメキシカンリーグのグアダラハラ・マリアッチスでプレーした。

 5人の外れ1位のなかで、NPB所属の現役選手は中日の岡田俊哉(智弁和歌山高)だけだ。

 中学3年時にはボーイズ関西選抜の一員として筒香とともに世界大会に出場し、智弁和歌山高では1年夏から甲子園の常連として活躍した岡田は、中日入団4年目の2013年に一軍デビュー。66試合7勝5敗2セーブ15ホールドと大活躍し、その後も故障などを乗り越えながら、細身の体から投げ込むキレのある直球と高速スライダーを武器に中日ブルペン陣の欠かせない存在になっている。

 2009年のドラフト会議で指名されてプロ入りした選手は、育成枠を含めて12球団で82選手。このうち21選手がプロ12年目のシーズンも、NPB、MLBで現役を続けている。

 高校からプロ入りした筒香などの1991年生まれの選手たちも、今年で30歳。ベテランの域に差しかかってきた彼らが、ここから見せる活躍にも注目したいところだ。

菊池雄星の投球フォームが劇的変化。ダルビッシュも「マジすごい」

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