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大谷翔平が1年前に日本人初の衝撃。
サイクルヒット達成で期待が膨らむ次の夢 (5ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 投打の偉大なる記録を、両方とも達成することができる選手はいるのか。そんな夢のような話を可能にしてくれるのは、すでにサイクルヒットを記録した大谷選手をおいて他にいません。

 大谷選手がノーヒットノーランも達成できる可能性は、決して低くはないと思います。その理由のひとつとして、ノーヒッター達成のカギである「低い被打率」と「高い奪三振率」が挙げられます。

 最近10年間でノーヒッターを達成した延べ35人の成績を見ると、9イニングあたり平均9.09奪三振、延べ17人がふたケタ奪三振を記録しています。2018年、二刀流としてメジャーデビューした大谷選手は、被打率.203、奪三振率10.97をマーク。いずれも素晴らしい成績を残しています。

 ただ、ひとつ気になるのは、球数の多さでしょうか。最近10年間でノーヒッターを達成した延べ35人の球数は平均116球。それに対し、大谷選手は1イニング平均16.5球、9イニングあたり約149球という計算になります。

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