菊池雄星が告白。移籍真相とイチロー愛
「マリナーズがダントツでした」 (3ページ目)
メジャー1年目からロテーテーション入りの期待がかかる菊池雄星── イチロー選手への思いも強かったんですか。
菊池 僕、小学校3年生の時、岩手の盛岡(岩手県営野球場)でオリックス時代のイチローさんのプレーを目の前で観ているんです(2000年6月6日、オリックス対ダイエー)。あの年、イチローさんが日本でプレーした最後のシーズンでした。その頃からテレビのドキュメンタリーや本......イチローさんに関するものはほぼほぼ全部、見たり読んだりしてきました。でも、今までに一度も直接、お目にかかったことがなかったので、僕のなかでは想像の世界の存在だったんです。
── 初めて会った印象はいかがでしたか。
菊池 それはもう、本当に実在したんだという......(笑)。
── この先、どんなことを訊いてみたいと思っていますか。
菊池 いっぱいありますね......山ほどありすぎて、ルーティンのこと、トレーニングのこと、物事に対する考え方、取り組み方の工夫、いろんなことを訊いてみたいんですけど、でも、緊張します。まずは自分のロッカー、きれいにしとかなきゃいけないですね(笑)。
── 起用法に関して、日本では最後まで投げるのは当たり前、人に譲りたくないし試合終了のガッツポーズが最高の喜びだという話を以前してくれましたが、それはアメリカではシステムから考えても難しいという感覚はありますか。
菊池 そうですね。1年を通して一定のパフォーマンスを出し続けることがもっと難しくなる環境で、完投は......もちろんできればいいんですけど、メジャーで求められているのはそこではないと思うので、僕も気持ちをシフトしていかないといけないなと思っています。
── ピッチングは、日本で磨いて積み重ねてきたものをそのまま向こうで試してみたいと思っているか、それともメジャーにアジャストすることだ大事だと考えているか、そのあたりはどうお考えですか。
菊池 今までやってきたことを評価していただいてマリナーズに入ることができたので、今からベースを変えることはあまりしたくないと思っています。ただ、足りないことや新しく気づいたことがあれば、そこは今までがこうだったからというのはナシにして、自分のものとして付け足していけばいいとも考えています。
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