2018.04.01

大谷翔平フィーバーに密着した米記者の
結論は「我慢強く見守るべき」

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • 益田佑一●写真 photo by Masuda Yuichi

 3月第4週に発売された、アメリカのスポーツ専門誌『スポーツ・イラストレイテッド』にエンゼルスの大谷翔平の特集記事が掲載された。同誌の西海岸バージョンの表紙にもマイク・トラウトとともに登場。伝統ある雑誌の開幕プレビューでフィーチャーされたことは、大谷が今季MLBの目玉選手のひとりであると認められた証拠である。

開幕4戦目に先発登板する予定の大谷 記事自体は、大谷だけでなく、多額を投資をしながらも低迷の続くエンゼルスというチーム全体にもスポットを当てた内容だ。勝てない場合にはファイヤーセール(大安売り=選手の大量放出のこと)でチームを作り直すのが昨今の流行になっている中、マイク・トラウトを擁するエンゼルスは果敢な補強を継続している。

 今季は巨額投資の必要ない大谷が最新の目玉になり、ドジャースの陰に隠れてきた”LAのもうひとつのチーム”にとって勝負の年だ。記事の終盤では、同僚たちに温かく見守られながら、チーム内でアジャストメントを進める大谷の姿も描かれている。

 そこで、この大谷ストーリーを記した『スポーツ・イラストレイテッド』誌のステファニー・エプスタイン記者に話を聞いてみた。間近で”大谷狂騒曲”を目撃した彼女の言葉からは、大谷の現状とエンゼルスの思惑のかすかなズレが伝わってきた。

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――『スポーツ・イラストレイテッド』の特集用にエンゼルスのキャンプを取材する中で、大谷翔平の印象はどうでしたか?

「私が滞在していた2月中は単独インタビューが許可されていなかったので、大谷との直接的なやりとりは限られたものになりました。そんな中でも、彼は極めて礼儀正しかった。こちらの言っていることがうまく伝わらなかったときも、(取材中は)常に目を合わせてくれるんです。サーカスのようなメディアへの対応には飽き飽きしている印象も受けましたが、私たちにも仕事があることを理解しており、毎日しっかりと話をしてくれました」