2018.04.27

初対決の大谷も返り討ちか。ヤンキース
田中将大の真っ直ぐにキレ戻る

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Getty Images

「ゲーム前に立てたプランに沿ってしっかりと投球ができたし、1球1球しっかりと意味を持って投げられたことがよかった」

 4月23日のツインズ戦で今シーズン3勝目(2敗、防御率4.97)を挙げたあと、ヤンキースの田中将大は手応えを感じさせる表情でそう語った。

ツインズ戦のマウンドで笑顔を見せる田中将大 この日は6回3分の2を3安打1失点に抑え、マウンドを降りる際には地元ファンから盛大なスタンディングオベーションで迎えられた。直近の2戦では自責点の合計が11と結果が出ていなかっただけに、本人にとって、そして田中の安定した投球が必要なチームにとっても大きな勝利だった。-

「直球がこれまでの登板の中で一番よかった。直球を意識させながらというところで、スライダー、スプリットが生きたんじゃないかなと思います」

 本人の言葉通り、真っ直ぐに勢いが戻ったことが好投の要因であることは間違いない。4月17日のマーリンズ戦で83球中17球だったフォーシームが、23日のツインズ戦では91球中26球まで増加。速球でカウントを稼ぎ、得意のスプリット、スライダーで相手打者を打ち取るパターンを確立していた。

 圧巻だったのは3回2死からの奪三振ショー。ツインズの2番ジョー・マウアー、3番ミゲル・サノー、4番エディ・ロザリオに対して、真っ直ぐを見せておき、最後は変化球で回をまたいでの3連続三振を奪った。相手打線の中軸を手玉に取る投球は実に見応えがあり、その小気味良いコンビネーションは、今シーズン初めて見せる好調時の田中らしい姿だった。