へっぽこ球団と見せかけ4年で世界一に。アストロズGMが使った魔法 (6ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
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 ゲーム中盤からマウンドを引き継いて長いイニングを投げる「第2の先発投手」という役割を構築し、ワールドシリーズ7試合のうち2試合をこのタンデンシステムで勝利しました。これも最新のデータ分析で「勝利の方程式」を見出したルーノウGMの手腕の賜物でしょう。

 レギュラーシーズンで100敗以上したチームが4年以内にワールドチャンピオンとなったのは、メジャー史上4度目の快挙です。「優勝チームを作るのには最低でも5年かかる」と言われますが、アストロズは6年で世界一に輝きました。その立役者のひとりは、間違いなくルーノウGMだと思います。

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著者プロフィール

  • 福島良一

    福島良一 (ふくしま・よしかず)

    1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima

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