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単打28本なのにホームラン37本。
ヘンな強打者が初タイトルを狙う

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by Getty Images

 メジャーリーグの地区優勝争いが白熱するなか、個人タイトルの賞レースも過熱してきました。ア・リーグではニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジがホームラン数を43本まで伸ばし、2位のオークランド・アスレチックスのクリス・デービスに4本差をつけてトップを走っています。

※数字は現地9月16日現在

メジャー屈指の飛ばし屋と評判のジョーイ・ギャロメジャー屈指の飛ばし屋と評判のジョーイ・ギャロ ただ、ア・リーグのホームラン王争いは彼らふたりに絞られたわけではありません。その後方には数本差でリーグを代表するスラッガーが続々と名を連ねています。そのなかでも注目したい選手は、テキサス・レンジャーズのジョーイ・ギャロです。

 現在23歳のギャロはアマチュア時代にネバダ州の高校記録(65本塁打)を塗り替えるなど、当時から「超高校級スラッガー」として有名な存在でした。2012年にドラフト1巡目追補・全体39位でレンジャーズに指名されてプロ入り。将来の大砲として育てるべく、さっそくマイナーリーグに送られました。

 高校を卒業したばかりながら、ギャロはルーキーリーグでいきなり規格外のパワーを発揮します。2013年~2014年と2年続けて40本塁打以上を記録。そのパワーはマイナーレベルをはるかに超えており、わずか21歳7ヵ月でメジャー昇格を果たしました。

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著者プロフィール

  • 福島良一

    福島良一 (ふくしま・よしかず)

    1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima

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