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イチローも喜ぶ。マーリンズ入り田澤純一に
年俸7億円の価値はあるか (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 クローザーを務めるのは、今シーズン自己最多の40セーブをマークしたA.J.ラモス。安定したピッチングで防御率2.81を記録し、64イニングを投げて投球回数を上回る73個の三振を奪いました。

 中継ぎ1番手は、新加入のジーグラー。通算85セーブ・防御率2.44をマークしている37歳のベテランです。右のアンダースローから投じられる得意のシンカーでゴロの山を築いて「グラウンドボールマシン」という異名を持ち、ラモスとクローザーの座を争うだけの実力があります。

 また、メジャー2年目の26歳、カイル・ベアクローもブルペンで欠かせません。今シーズンは75試合に登板し、72イニング3分の2を投げて113個もの三振をマークしました。「メジャーでもっとも過小評価されているリリーバーのひとり」と評され、来シーズンも活躍が期待されている逸材です。

 さらに、デビッド・フェルプスもいます。彼は先発でもリリーフでも両方できるのがウリで、今シーズンは先発で5試合、リリーフで59試合を投げて、リリーフ時には防御率2.39と安定した成績を残しています。実績のあるピッチャーなので、7回から8回にかけて任せることができるでしょう。

 フェルナンデスの穴を補うために、マッティングリー監督はブルペンの層を厚くし、才能あふれる多彩な顔ぶれを持ちたいと言っていました。このオフでは、その監督の要望に球団サイドがしっかりと応えたと思います。

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