68年ぶりインディアンスか、108年ぶりカブスか。歴史的戦い始まる (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 それを象徴していたのが第3戦です。先発したトレバー・バウワーの右手小指の出血が止まらず、わずか1回途中で降板する事態となったのですが、その後はリリーフ陣が6人のリレーで見事に勝利へと導いたのです。

 そのリリーフ陣のなかでも、特筆すべきはアンドリュー・ミラーの活躍でしょう。今シリーズでもロングリリーフ、中継ぎ、クローザーとさまざまな役目をこなし、4試合の登板で合計7イニング3分の2を投げて3安打・無失点。14個もの三振を奪い、シリーズMVPに輝いています。

 対するカブスも、ロサンゼルス・ドジャースとのリーグチャンピオンシップシリーズではピッチャーの存在が際立っていました。特によかったのは先発投手陣です。エースのジョン・レスターは第1戦の先発で6イニング1失点、続く第5戦の先発でも7イニング1失点。エースの貫禄を見せつけるすばらしいピッチングでシリーズMVPを獲得しました。

 また、26歳の若き右腕カイル・ヘンドリックスも圧巻の内容でドジャース打線を封じ込めました。リーグ優勝を決めた第6戦では7イニング3分の1を投げて、わずか2安打・無失点。シリーズ2試合の先発で1勝0敗・防御率0.71と、今季ナ・リーグ防御率1位に輝いた実力を大いに発揮しています。

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