田中将大は防御率2位。初の個人タイトルを狙う「ノリノリ男」たち (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 その結果、FAとなったオフにナショナルズと3年総額3750万ドル(約45億円)で契約。その内容に見合うだけの活躍をするのか不安視する声も聞かれましたが、現在打率.347でナ・リーグ2位の堂々たる成績。ナショナルズの2年ぶりとなる地区優勝に貢献し、周囲の雑音を一蹴しました。

 また、今シーズンのマーフィーは長打率(.596)とOPS(.987)もナ・リーグ1位。彼はもともと2番タイプで、長打率の高いバッターではありませんでした。それが昨シーズンからアプローチを変えたことで、ゴロが減ってフライが増えたとのこと。それが今の好成績に反映しているのかもしれません。

 この変貌ぶりに、世界最大の経済新聞『ウォール・ストリート・ジャーナル』は、「マーフィーが突然、テッド・ウィリアムズに変身」という記事を打ち出していました。本拠地の首都ワシントンも揺るがすほどの大ブレイクぶりなのです。マーフィーもルメイヒューに負けることなく、9月になっても絶好調。14試合連続ヒットを放つなど、このふたりのタイトル争いは最後までもつれ込むのは間違いないでしょう。

 一方のア・リーグでは、ホームラン王争いで初の個人タイトルを獲るかもしれない選手がいます。それは、ミネソタ・ツインズのブライアン・ドージャーです。

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