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歴代大統領もマウンドへ。メジャー開幕戦は「特別な日」 (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

 メジャーリーグの開幕戦は、ほとんど平日に行なわれます。しかも、春先の寒いデーゲーム。しかし全米各地、どこの球場でもスタンドは超満員です。もちろん、チケットもあっという間に売り切れます。ただし、開幕2戦目になると大半の球場では、いきなり空席だらけになります。それほど、メジャー開幕日はアメリカ国民にとって「特別な日」なのでしょう。観客人数だけを比較しても、それは一目瞭然です。

 また、毎年ではありませんが、アメリカの大統領がメジャー開幕戦で始球式を行なうことも恒例行事のひとつでしょう。1910年、第27代大統領のウィリアム・タフトが首都を本拠地とするワシントン・セネターズの開幕戦で初めて行なったのが始まりです。その後、歴代大統領は首都ワシントンや、近郊のボルチモアで開幕戦の始球式を行なうようになりました。

 この始球式は「プレジデンシャル・オープナー」と呼ばれ、歴代の大統領がメジャーのマウンドに上がっています。たとえば、1933年から1945年まで長期に渡って政権を握った第32代大統領のフランクリン・ルーズベルトは、最多8回の始球式を務めました。また、第33代大統領のハリー・S・トルーマンは1946年に初のサウスポー大統領としてマウンドに上がっています。近年では、2010年にバラク・オバマ第44代大統領がワシントン・ナショナルズの本拠地「ナショナルズパーク」で行ないました。

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