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イチローと松井秀喜、ふたりの「ラスト・デー」に想う (2ページ目)

  • 笹田幸嗣●文 text by Sasada Koji
  • photo by Getty Images

 この事実だけならば、わざわざこの場で触れる必要もない。だがこの日、もうひとりの日本人メジャーリーガーにとっても"最後の日"となった。

 イチローのシアトル・マリナーズでのラスト・デー。それがこの日だったのだ。翌日、遠征先のタンパからシアトルに戻ったイチローは、ヤンキースへの移籍を発表。背番号も長年慣れ親しんだ「51」から「31」に変わった。

 この10年間、間違いなく日本人メジャーリーガーの中心的存在だったイチローと松井。それぞれの最後を、奇しくも同じ時間で過ごしていた。

 そして迎える7月29日(現地28日)。松井はヤンキースと1日マイナー契約を結び、ヤンキースタジアムで引退記念セレモニーが行なわれる。もちろん、その場にはイチローもいる。あの日から372日、ふたりは初めて再会を果たす。果たして、どんな会話を交わすのか。今はその時を楽しみに待ちたい。

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