2013.05.30

青木宣親と「ブルワーズ伝説の1番バッター」との類似点

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

開幕から「不動の1番バッター」としてブルワーズを牽引している青木宣親 ミルウォーキー・ブルワーズの青木宣親選手が素晴らしい活躍を見せています。今シーズン、開幕から「不動の1番バッター」としてチームを牽引。打率や出塁率など、あらゆる数字で好成績を残しています。特に今シーズンの青木選手は、力強い打球を左右にまんべんなく飛ばしている印象です。メジャーリーガーの速くて重いストレートに対して、力負けしないバッティングを披露。現在、ホームランは4本ですが、明らかに長打性の当たりが増えていると思います。このあたりは、昨年オフに自主トレで下半身の強化を重点的に行なった成果でしょう。小柄な印象の青木選手ですが、フルスイングでバットを振り抜いているので、打球に強さを感じます。それが今シーズン、青木選手が一番成長を遂げた部分ではないでしょうか。

 現在、青木選手は49試合中48試合に出場していますが、ナ・リーグ9位タイの58安打をマークしています。このペースでヒットを量産すれば、シーズン200安打をクリアするのではないでしょうか。また、出塁率.379も注目すべき数字でしょう。なぜならば、一流の1番バッターは、「出塁率.350以上が理想」と言われているからです。

 そしてもうひとつ特筆すべきは、「スピードを生かして塁に出ようとする姿勢」だと思います。今シーズンの記録を見ると、1個のフライアウトに対して、ゴロアウトは2.18個。この比率はナ・リーグ2位の記録です。今シーズンの青木選手は意識してゴロを打つことで、塁に出ようとしているのではないでしょうか。

 さらに驚きなのが、189打数で三振はわずか12個。15.7打数に1個しか三振していません。これはメジャーでも非常に秀でた数字です。アメリカでは今、「三振しないバッター」として高い評価を受けています。