MLB通算620盗塁のオーティス・ニクソンがコカイン使用

  • 三尾圭●協力 text Mio Kiyoshi

アメスポ事件簿75

 1983年にニューヨーク・ヤンキースからデビューし、その後9チームを渡り歩いて17年間で歴代16位となる620盗塁を残したオーティス・ニクソン(54歳)が、コカイン使用で逮捕された。

 1990年から8年連続で40盗塁以上を記録し、1991年のアトランタ・ブレーブス時代には72盗塁をマーク。しかし同時代、ア・リーグにはリッキー・ヘンダーソン(オークランド・アスレチックス)やケニー・ロフトン(クリーブランド・インディアンズ)、ナ・リーグにはティム・レインズ(モントリオール・エクスポズ)やビンス・コールマン(セントルイス・カージナルス)ら俊足ランナーが揃っており、一度も盗塁王に輝くことはなかった。

 ニクソンは現役時代からコカイン使用の常習者で、1987年に逮捕。1991年にはワールドシリーズの出場登録から外されたこともある。2010年に「コカイン中毒を克服した」と公表したものの、今年5月、蛇行運転で警官に止められた際、コカインを所持していたため逮捕された。しかしニクソンは、「所持は認めるが、コカインは息子のもの」と主張している。

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