【大学野球】ドラフト戦線に新たな主役出現 青学大・鈴木泰成も認めた近畿大の154キロ右腕・宮原廉が"上位指名確実"と言われるワケ (2ページ目)
【ライバルという意識はない】
じつは宮原は、大学日本代表でチームメイトになった鈴木にこの感覚を惜しげもなく伝えている。鈴木が明かす。
「宮原くんにリリースのアドバイスをもらったおかげで、いい感覚が戻ってきました。自分は今までリリースの瞬間に一点集中で投げていたんですけど、これだとバラつきも出やすいんです。宮原くんのようにリリースの手前から力を伝える時間を長くする感覚のほうが、自分にはいいのかなと感じました」
逆に鈴木からは、落ちる変化球の握りやリリース感覚を宮原に伝授したという。両者の間に「ライバル」というギラついた緊張感はない。
宮原は苦笑交じりにこんな実感を語った。
「周りがどうこうではなくて、結局は自分を高めていくだけなので。刺激や参考になっても、ライバルという意識はないですね」
周囲に惑わされることなく、我が道を行く。だからこそ、近畿大のような個人の意思を尊重してくれるチームと水が合ったのだろう。
バッティングパレス相石スタジアムひらつか(平塚球場)で実施された大学日本代表候補合宿では、宮原のマイペースぶりが浮き彫りになった。参加者同士の紅白戦で誰もが自身のアピールに躍起になるなか、宮原は「新たな武器」を試していた。
「この春のリーグ戦では、カーブが決め球としてはあまり使えていなくて。上のレベルに行くためにも、もっとカーブを使えるようになりたいと練習してきたんです。ちょっとコツをつかんできたので、合宿でも使いました」
宮原は2ストライクと投手有利なカウントに持ち込むと、積極的にカーブを投げ込んだ。120キロ近い球速で、大きく縦に割れるパワーカーブ。ただし、宮原が「少し力みました」と明かすように、コントロールがバラついた。
打者7人と対戦し、カーブで三振を奪えたのは、最後に対戦した酒井成真(日本体育大)のみ。それでも、宮原は「最後のカーブはよかった」と手応えを得ている。
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