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【高校野球】「やってしまった」 山梨学院・吉田監督が後悔した"日本球界の宝"発言菰田陽生に起きた劇的変化 (3ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Takahiro Kikuchi

 こんな贅沢な空間に立ち会うことができて、私は興奮を抑えられなかった。そんな私を見て、吉田監督はこう問いかけた。

「今の菰田を見ていたら、やっぱり宝ですよね?」

 この夏、新たな扉が開こうとしている。そんな予感がした。

 投球練習を終えた後、菰田は取材に応じてくれた。

【体の使い方やキレは変わってきている】

── すばらしいボールでした。本人としても、手応えがあったのでは?

「そうですね。ケガが明けてから練習試合でもいい投球が続いていて、今日もいい感覚で投げられました。次につながるピッチングができたと思います」

── 以前よりもリリースに爆発力が出てきたように見えました。

「ありがとうございます。もともと(ボールを)指にかける感覚、意識を大事にしているので、それはできているのかなと」

── 故障中は、どんな練習に取り組んでいたのですか?

「手が使えなかったので、下半身のウェイトトレーニングや、走り込みをしていました。平日ならポール間走を1日20本、休日なら30本走っていました」

── 体のキレもよくなっているのでは?

「それは感じます。自分の体感としても、動画を見返しても、体の使い方やキレは変わってきていると思います。ケガをしたことで、かえってよくなったのかなと感じます」

── 昨年の秋は本来の投球ができず、自身としては面白くない感情もあったのでは?

「明治神宮大会は、そういう気持ちもありました。もちろんチームが勝つことが一番大事なんですけど、投げていて楽しいという気持ちは欠けていたのかなと」

── 吉田監督が「日本球界の宝」と発言したことを後悔した時期があったと告白しています。本人としても、重荷に感じた時期もあったのでは?

「まだまだそんな選手ではないですし、結果も残していないですから。ただ、今は夏に向けて状態が上がってきているので、本当にそう言ってもらえる選手になれたらいいのかなと感じています」

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