【ドラフト】高校通算49本のスラッガー・櫻井ユウヤが振り返る昌平での日々 プロ野球への思いも語った (3ページ目)
――昌平高校は、昨年のインターハイで優勝を成し遂げたサッカー部をはじめ、スポーツが盛んな高校ですが、ほかのスポーツをしている同級生と話すこともありますか?
「そうですね。僕は、全員が部活動に所属しているクラスで学校生活を送っていて、プロサッカー選手を夢見るクラスメイトと話していると、『自分も頑張らなきゃ』と励まされます。ほかの部活の意識レベルの高い仲間と一緒に過ごしていると、多くの刺激をもらえるような気がしますね」
――昌平高校野球部は2年連続で夏の県大会の決勝で敗れ、わずかなところで甲子園に届きませんでした。埼玉県には多くの有力校が揃いますが、熾烈な戦いを通じて学んだことはありますか?
「数日おきに負けられない試合が行なわれるトーナメント戦の戦い方や、最高のコンディションで試合に臨むために、毎日をどう過ごしていくか。あとは身体をケアする方法などは学ばせていただいたと思います」
【今年の県大会決勝で放った本塁打と、残った後悔】
――今年の決勝は叡明高校と対戦するも逆転負け(2対5)。櫻井選手はこの試合の5回に勝ち越し本塁打も放ちましたが、決勝を振り返ってみていかがでしょうか?
「僕は自分のことを『バッティングの選手だ』と思っていますが、決勝の第1打席は無死2塁、第2打席は1死1、3塁のチャンスで凡退してしまって......。せっかくみんなが4番の僕に回してくれたのに結果が出せず、本当に後悔しているんです。
第3打席に放った本塁打が注目されて、前の打席に触れられることはあまりありませんが、自分としては今でも心残りです。4番に座る以上は、チャンスで勝負強さを発揮したり、1発を打てる技術が必要だと思っているので、『もっとこんな練習をしていればよかったかな』とか、今でも悔いが残っていますね」
――それでも、悔しさを感じながらの打席で、力まずに本塁打を打てたのは本当に素晴らしいと思います。どんな思いで打席に向かわれましたか?
「前の2打席はすごく焦ってしまったので、ベンチを出る時に岩崎監督に尋ねると、『投手の足元にしっかり打ち返してくればいいよ!』と言って送り出してくれて、その言葉を意識しながら打席に向かいました」
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