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【夏の甲子園2025】山本昌が3年生の好投手8人を解説 石垣元気のリアル評価、どうしても取り上げたい意外な隠し玉とは? (6ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro

初戦の仙台育英戦で5回からマウンドに上がり4イニング無失点の好投を見せた鳥取城北・鈴木欧音 photo by Matsuhashi Ryuki初戦の仙台育英戦で5回からマウンドに上がり4イニング無失点の好投を見せた鳥取城北・鈴木欧音 photo by Matsuhashi Ryukiこの記事に関連する写真を見る鈴木欧音(鳥取城北3年/180センチ・78キロ/右投右打)

鳥取城北は鈴木くんと田中勇飛くんと2人も好素材右腕がいて、驚きました。田中くんは大勢くん(巨人)のような投手になれるかもしれませんね。鈴木くんは仙台育英戦で好リリーフを見せ、面白い素材だと感じました。目を惹いたのは、ストレートの走り。しっかりと指にかかった時のボールは、迫力を感じました。上の世界でも十分に通用するストレートでしょう。フォームも欠点はほとんどありません。ただ、投げにいく方向、ストライクの取り方を見ると、まだ安定感がないと感じました。経験が浅いせいもあるのでしょう。おそらく、黒田博樹くん(元・ドジャースほか)の高校時代も、こんな感じだったのではないでしょうか(黒田は上宮高で控え投手だった)。大学経由で経験を積み、ドラフト上位指名でプロに行く。そんな黒田くんの姿と重なってきます。大器晩成型の逸材として、楽しみにしています。

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