【夏の甲子園2025】山本昌が3年生の好投手8人を解説 石垣元気のリアル評価、どうしても取り上げたい意外な隠し玉とは? (3ページ目)
初戦の鳥取城北戦で5安打完封、12奪三振の快投を見せた仙台育英・吉川陽大 photo by Matsuhashi Ryukiこの記事に関連する写真を見る吉川陽大(仙台育英3年/175センチ・73キロ/左投左打)
この夏は仙台育英の試合を見る機会が何回かあって、吉川くんの投球にも注目していました。とくに目を見張ったのは、スライダーのキレです。ストレートよりも腕を強く振っているのではないかと思うほど、鋭い腕の振りが印象的でした。左打者から空振りを奪える球種でしょう。ストレートも球速があるし、プロでは中継ぎとして早めに台頭してくるイメージが湧いてきます。腕を振る際にやや腰高に見える点は気になりますが、この形だからこそ変化球がよく曲がる側面もあります。高いレベルでも先発として長いイニングを投げるには、体がもうひとつホーム方向に入っていけるかがカギになるでしょう。ボールを前で離せるようになって、低めのボールに強さが出てくるはずです。
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