検索

【夏の甲子園2025】いよいよ佳境! 現地取材記者が「疲労度」「選手層」「戦術」から優勝チームを予想 (2ページ目)

 アウトの内容、バント成功率からいくと、関東一に次いで上位に挙がるのが京都国際と横浜。京都国際は昨夏の甲子園、横浜は今春のセンバツで見せた低い打球を徹底する意識を継続。横浜のバント成功率は9割2分9厘(14回中13回成功)と関東一を上回る。両校ともに地方大会から逆転につぐ逆転で敗戦寸前の試合をものにしてきており、強者ながら簡単に負けないしぶとさも持ち合わせている。

 京都国際は昨夏の優勝投手・西村一毅が初戦(2回戦)の健大高崎戦で160球を投げて疲れが心配されたが、3回戦の尽誠学園戦では酒谷佳紀が5回を投げて西村の負担を減らした。関東一同様、2回戦からの登場というのがプラスに働くか。

 1回戦から登場の横浜は主戦の織田翔希が初戦の敦賀気比戦、3回戦の津田学園戦を一人で投げ抜いた。いずれも完封する圧巻の投球だったが、敦賀気比戦では雨による1時間7分の中断を挟んでの完投、津田学園戦は体調不良のなかでの完投と、負担の大きいなかで投げ切った。背番号1の左腕・奥村頼人、綾羽戦で先発し146キロをマークした池田聖摩ら豊富な投手陣を抱えるが、織田がかなり疲弊しているのは間違いない。

 酷暑のなかの終盤戦を見据え、関東一、京都国際以外にも東洋大姫路、県岐阜商がエースを先発させずに勝利をつかんだ。とはいえ、東洋大姫路・木下鷹大、2試合完投の日大三・近藤優樹、2年生の県岐阜商・柴田蒼亮ともに疲労の色が濃い。沖縄尚学は3回戦の仙台育英戦に備え、2回戦の鳴門戦で新垣有絃を先発させたが、仙台育英戦がタイブレークにもつれ込んだために、エースの末吉良丞は169球を投じた。

 投手陣が最も疲弊していないのは山梨学院だが、194センチ、100キロ、最速150キロ右腕・菰田陽生は2年生で高校入学後の完投はゼロ。スポーツ紙では「ネクスト大谷翔平」と言われる逸材だけに、将来を考えて80球前後の投球制限があると思われる。

 そうはいっても、酷暑、球数など関係なく、投げ切ってしまうのが高校生でもある。疲労から本来の投球ができず打たれても、逆転してもらって突如よみがえるのも高校野球では珍しいことではない。

 はたして、時代に対応した野球が勝つのか、それとも、何もかも覆すミラクルを起こす高校生が現れるのか──。残り7試合、楽しみに観たい。

2 / 3

キーワード

このページのトップに戻る