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【夏の甲子園2025】仙台育英・歴代ベストナインを選出! 佐藤由規、大越基、郡司裕也ら豪華布陣 (2ページ目)

  • 戸田道男●文 text by Toda Michio

 キャッチャーは2015年夏準優勝の郡司裕也。慶大を経て中日に入り、日本ハムに移籍した現在は打撃面の進境著しく、内外野どこでも守れるユーティリティーぶりを発揮しながら4番を務めることも多い。この郡司をほかのポジションに回す手もありだが、やはり捕手に置くことでほかのメンバーも固まりそうだ。

 ファーストは、郡司の同期で準優勝チームではショートを守った現西武の平沢大河。2015年夏の甲子園では4番・郡司の前の3番を打ち、大会3ホーマーを記録した。ドラフト1位でロッテ入りし、現役ドラフトで今季から西武でプレー。新天地での活躍を誓う。

 セカンドには阪神のユーティリティーで貴重な働きを見せている熊谷敬宥を置き、ショートには2022年夏優勝、23年夏準優勝の中軸として実績を残し、ドラフト2位で阪神入りした山田脩也を今後の成長の期待も込めて配置。

 内野で残るサードには、2001年春準優勝時に2年生で4番を務め、3回戦・藤代戦と決勝の常総学院戦で本塁打を打った右の大砲・菊池俊夫(のちオリックス)を入れる。ほかにも高松広晴、志田宗大(のちヤクルト)、西巻賢二(現DeNA)、入江大樹(現楽天)ら内野の人材は豊富で、バックアップの布陣は強力だ。

89年夏の投打でチームを牽引し、準優勝の立役者となった大越基 photo by Okazawa Katsuro89年夏の投打でチームを牽引し、準優勝の立役者となった大越基 photo by Okazawa Katsuroこの記事に関連する写真を見る

【89年夏の準V右腕はレフトで起用】

 外野の3人を選ぶにあたっては、まずあえて投手から外した大越基の外野手起用をぜひ実現したい。気迫満点の投球は本来、仙台育英歴代ナンバーワン投手と言ってもよいが、じつは1989年準優勝に大越がバットで果たした貢献度は計り知れない。大苦戦した3回戦・弘前工戦で8回裏に自ら決勝本塁打、大敵・上宮を倒した準々決勝で2安打2打点、準決勝・尽誠学園戦では延長10回表に決勝タイムリーと3番・大越の打棒なくして仙台育英の躍進はなかった。のちダイエーで外野手のスーパーサブで活躍する片鱗は高校時代に十分示していた。

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