東大模試と甲子園決勝の日程がかぶり「痛恨のミスでした...」 智辯和歌山→東大野球部主務・奥畑ひかりは「選手と同じくらい野球一色」 (4ページ目)
【就活で野球はいったんお預け?】
ーー主務として東大野球部を裏側から切り盛りしているなか、同時に就職活動もしているんですか?
今、まさにエントリーシートの締め切りに追われていて、これからって段階です。本当は野球部だけに集中したいので、あんまり就活に力を注げていないんです。
ーー現在の主務の経験も活かしながら、スポーツを支えるような職業を考えたりしますか?
野球と人の暮らしをつなげていけるような職業に就けたらいいなと思う部分もあるんですけど、もっと大きい視点から、よりよい社会に貢献できるような、日本の未来に貢献できるような職業を見つけられたらいいなと思っています。
ーー具体的には、どんな職業に?
社会をよくするという意味では、インフラなどを中心に見ています。もちろん、インフラ関係の電気やガス、鉄道といった企業には、社会人野球のチームがあるところも多くて、それはそれで素敵だと思うんですが、これまで本当にずっと"野球、野球"だったので、就職ではそこまでべったり関わらなくてもいいかなと。まず社会人として必要なスキルを身に着けてから、また野球に戻れたらいいのかなと思っています。
終わり
<プロフィール>
奥畑ひかり おくばた・ひかり/東京大学野球部主務。和歌山県生まれ。阪神タイガースファンの父親の影響で物心ついた頃から大の野球好き。智辯和歌山中学・高校出身で高校3年生の時には野球部が夏の甲子園制覇。東京大学文科3類に現役合格し、2022年に入学。野球部にマネージャーとして入部し、2024年11月から東大野球部史上初の女性主務を務めている。
著者プロフィール
門脇正法 (かどわき・まさのり)
マンガ原作者、スポーツライター。1967年、埼玉県生まれ。日本女子体育大学大学院スポーツ科学研究科修士課程修了。アニメ『ドラゴンボールZ』の脚本家である小山高生氏からシナリオを学び、マンガ原作者デビュー。特にスポーツアスリートの実録マンガを得意としており、『世界再戦ー松坂大輔物語ー』(集英社/少年ジャンプ)、『好敵手ー室伏広治物語ー』(同)、『闘球「元」日本代表ー福岡堅樹物語ー』(集英社/ヤングジャンプ)の原作を担当。現在はマンガの原作だけでなく、「少年ジャンプ」のスポーツ記事特集『ジャンスタ』を中心に、『webスポルティーバ』の「文武両道の裏側」など、スポーツライターとしても活躍中。著書に『バクマン。勝利学』『少年ジャンプ勝利学』(ともに集英社インターナショナル)などがある。
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