【選抜高校野球】エリート揃いの横浜×智辯和歌山の決勝戦 勝敗のカギを握る2つのポイント (3ページ目)
昨秋の公式戦では9イニング平均で2.68与四死球だったが、自らリズムを悪くして制球を乱した。準決勝の浦和実戦でも宮口が5対0と大量リードしている7回表無死一塁で2球続けてけん制。さらに、その打者のバント処理をミスしてピンチを広げる場面があった。この傾向から、横浜はたとえ打てなくても足を意識させれば活路を見出せる可能性が高い。
総合力では横浜が上回るが、厳しいブロックを勝ち上がってきた心身の疲労がどう出るか。今大会は接戦が少ないだけに、決勝にふさわしい好ゲームを期待したい。
著者プロフィール
田尻賢誉 (たじり・まさたか)
1975年、神戸市生まれ。学習院大卒業後、ラジオ局勤務を経てスポーツジャーナリストに。高校野球の徹底した現場取材に定評がある。『明徳義塾・馬淵史郎のセオリー』『弱者でも勝てる高校野球問題集173』(ベースボール・マガジン社刊)ほか著書多数。講演活動を行なっているほか、音声プラットフォームVoicy(田尻賢誉「タジケンの高校野球弱者が勝つJK」/ Voicy - 音声プラットフォーム)でも毎日配信している。
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