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【選抜高校野球】識者5人が優勝校を予想! 大本命・横浜の死角は? 健大高崎の連覇は? ダークホースは? (3ページ目)

元永知宏氏(ライター)

優勝予想:明徳義塾

 新規格の低反発バットによって、各校の戦い方が大きく変わった。ビッグイニングは少なく、劣勢を一気に挽回するのは難しい。以前から「春は投手力」と言われていたが、その傾向は強くなっている。

 当然、昨秋の明治神宮大会覇者の横浜が優勝候補の筆頭に挙げられる。抜群の投球術を誇るサウスポーの奥村頼人、150キロを超えるストレートを投げ込む2年生の織田翔希が揃う投手陣は盤石だ。

 その対抗馬となるのは、明治神宮大会で横浜と接戦を演じた明徳義塾だ。試合経験豊富なエース・池﨑安侍朗、1年生の夏に甲子園でも活躍した里山楓馬のバッテリーが打倒・横浜を目指す。指揮を執るのは39度目の甲子園出場となる馬淵史郎監督だ。明治神宮大会では横浜・織田に2安打完封を許したが、名将が無策で臨むはずがない。連覇を狙う健大高崎との初戦を制することができれば、勢いがつくはずだ。

 明徳義塾と同様に万全の横浜対策を練ってくるであろうと予想されるのが明治神宮大会決勝で横浜に苦杯をなめた広島商業だ。日本一7回の名門は、僅差での試合に抜群の強さを発揮する。横浜に前半で4点差をつけられながらも、3対4の接戦に持ち込んだ粘り強さが持ち味だ。

 もうひとつ注目したいのが、101年ぶりにセンバツで激突する早稲田実業と高松商業の一戦。名門対決を制したチームが今大会の主役になりそうな予感がする。

 両チームとも強力な投手陣を揃えているし、早実の和泉実監督も、高松商の長尾健司監督も策士で、選手のモチベーションを上げる術を持っている。勝ち上がるごとに、両校の伝統の力が彼らの背中を押すはずだ。

 早実は昨夏の甲子園大会3回戦で大社にサヨナラ負けしたものの、エース・中村心大はすばらしいピッチングを披露した。昨秋の東京大会決勝では途中降板し、二松学舎大付に敗れている。敗北を力に成長するエースの姿を甲子園で見たい。

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